ごあいさつ

高血圧症の予防・リハビリについて

線.jpg 

○高血圧症とは

・収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上をいいます。

・予備軍は収縮期血圧が130139mmHgまたは拡張期血圧が8589mmHg

・上記に加え降圧剤を服用している者、すなわち高血圧症患者の割合は、30歳以上男性の47.5%、女性の43.8と報告されています。また、患者数は約4000万人で、予備軍も合わせると約5500万人もいます。つまり、高血圧症は国内の最も頻度の高い疾患であり、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化などの心血管疾患リスクを増大させます。

 

○身体活動と体力をつけることで高血圧症のリスクを軽減できます。

○運動による降圧効果のメカニズムの1つに、有酸素性トレーニングが血管拡張細胞の増加や血管収縮細胞の減少を生じさせることが知られています。

 

 

<生活習慣の修正項目>

①食塩摂取量の制限:6g/日未満

②野菜や果物摂取の促進

③飽和脂肪酸や総脂肪摂取量の制限:魚の積極的摂取、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える。

④肥満であれば体重減少:BMI25未満

⑤運動・身体活動量の増加:1週間にほぼ毎日、30分以上の運動(10分以上の運動であれば合計してもよい)。

 中等度(「ややきつい」、心拍数が100120回/分、最大酸素摂取量の50%程度)の有酸素運動。

 また、子供と遊ぶ、洗車、自転車で買い物など生活の中で身体運動量を増やす。

⑥アルコール摂取量の制限

⑦禁煙

*食事の改善で約515mmHg、体重減少で約15mmHg、運動・身体活動量の増加で約5mmHgの降圧効果があります。

 特に長期的な身体活動により、収縮期血圧7.4mmHg、拡張期血圧5.8mmHg低下させると言われています。

*1回30分でわずか週2回程度の有酸素運動や1日8000歩程度の身体活動を3ヶ月継続しても降圧効果があります。

 

線.jpg