ごあいさつ
肥満症の予防・リハビリについて
○肥満症(内臓脂肪型肥満)とは?
・BMIが25以上かつ内臓脂肪面積が100㎠以上であり、医学的に減量を必要とする状態を指します。
・腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上は危険ラインです。
最も有病率が低いBMI≒22を標準体重と仮定します。
・中年女性(40~59歳)で21.6、( 60~79歳)で23.4
・中年男性(40~59歳)で23.4、 (60~79歳)で25.3
○肥満を引き起こす原因は?
遺伝的要因、環境的要因、心理的要因
*予防には環境的・心理的要因を変えることが重要です。
*タンパク質に比べて脂肪は満腹感が少ないため、高脂肪食の食事は過食を招きやすいです。
○確実な肥満改善を実現するためには、食生活の改善(バランスの良い食事)とともに、エネルギー消費量の多い運動を併用することが最も効果的です。
*食事のみの介入は、筋量や消費エネルギーが低下するため、リバウンドしやすいです。
○肥満改善のための運動療法では、有酸素運動を中心に比較的高強度(6~7メッツ程度)の運動を長期間にわたり、継続的に行うことが有効です。
*強度そのものよりも、「高めの強度で多めの運動量」が重要となります。
*有酸素運動と共にレジスタンス運動を行うと内臓脂肪減少に効果があります。(内臓脂肪減量率は低めだが、減量中の筋量・骨量の維持、減量中のリバウンドの予防のため)
*運動強度は、心疾患や高血圧症などのリスクがある人は、一般的に低めの強度から行います。段階的にあげることと継続出来るかが大切になります。
初期は30~45%VO2maxに設定して運動の習慣化を図ります。
内臓脂肪の減少効果を上げるためには、60 %VO2max以上の運動を一過性であっても含めるとより効果的です。